できない段階を見極めて対処する
■いつの間にか指示とはズレていたようで「重要なポイントはそこじゃない」とか「重要なとこはそこじゃない」とイライラされる…。
■1つの仕事の中でもやることがいくつか漏れてしまい「あれはやった?これは?そこもそうじゃなくて…」とよく指摘を受ける。
「仕事ができない扱いされて苦しい」自分では一生懸命取り組んでいるのに、そんな風にイヤ~な空気になってしまい、どうしたらいいのか分からなくなる…。
そういった場合は「できない」ことを「できない」と一括りにせず「できないのがどの段階なのかを見極めること」が何より大切。その段階に応じた、ワタシなりの解決策をご紹介します。
できないのが、どの段階か知る
「できない」といっても、その「できない段階」はどこなのか?それを見極めて仕事を教えてくれる人がいたら、すぐに理解できますが、実際はそんな風に教えてくれるほうが少ない。なので、私は人に何か伝えるとき、相手が今どの段階なのかを考えながら、その人に合ったテンションとアプローチでお話しするようにしています。
段階①与えられた仕事に対して、そもそもヤル気にすらなってない
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段階②ヤル気はあるけど、指示の意図をいつも掴めず何をして良いか分からない
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段階③指示の意図は理解したものの、その完成図を頭で描くことができず、何からしたらいいのか分からない
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段階④完成図と道筋さえ教えてもらえたら、その仕事のポイントを理解して計画を立てられる
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段階⑤完成図も描くことができ、自分で計画を立てられるが、実際の段取りができない
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段階⑥段取りまでできるが、準備が進まない
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段階⑦指示を受け、完成図を描き、道筋を立て、計画を練り、段取りを考えて、準備も進められるが報連相において叱られる or 準備を進めるスキルがない
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段階⑧報連相もうまくコミュニケーションができ結果も出せるが、期待を超える程の結果まではあと一歩
以上が考えられる「できない段階」。
この最終段階の⑧の状態にプラスして「会社としてどうあるべきなのという視点から逆算して物事を捉え、期待以上の結果を出せる」までなると、人事評価の最高レベルの評価をもらえる可能性が高くなります。
「できない」と一言でいっても、これだけの段階があると思っています。この段階によって逆に「どの部分までできているのか」を確認し、次はどんなスキルをクリアしたら次に進めるのかの「目の前の課題」を知ることが教えるほうも教わるほうもストレスなく習得していけるコツだと思います。
できない段階が分からないことでのデメリット
「できない段階」をわかったうえで対応策を考えなければ、魔のスパイラルにはまってしまいます。その魔のスパイラルとは「どんな風に起こっていくのか」。
例えば「指示された内容の言ってることはなんとなくわかるが、本当はうまく頭の中で整理できない」というところから事が始まったとします。(前述では「段階②」の部分にあたるところですね。)すると、指示された内容が曖昧なまま仕事を進めてしまう。そうすると結局何をどうしていいかわからないので、結果何から始めて良いのかわからない。何から始めたらいいかわからないということは、全体像もわからないから、その全体像の中で事を進めていくときのジャンル分けや優先順位も分からない。そこができなければその仕事のポイントが何かも絞れていない。ポイントが絞れないということはそもそものニーズが読めなていない場合が多い。
そうすると結果、とりあえず目の前にあることから始めようとする。でも、物事には「計画」が大切なのに、計画も立てられない状態で進めてしまう。計画が立てられないと仕事の段取りもできない。段取りができなければ今日やるべきことがやっぱり曖昧なまま「これで本当にいいのかな?」そう思いながら仕事を進めることになり、そうすると求められている「結果」がでない。結果がでないと上司に叱られる。上司に叱られると仕事が嫌になり「仕事に行きたくない…」となる。
こうやって魔のスパイラルは連動していき、結局「何が分からないのか」「何が分かっているのか」も区別がつかなくなってしまいます。
この魔のスパイラルの中で迷宮入りしてツラくなってしまっている、そして周囲との関係もうまくいかなくなり、結果「仕事に行きたくない」という結果になってしまっている、というこが多いにしてあります。私も新人の頃そうでした。できない人扱いされるだけで、どうすれば?の「How to」は教えてもらえなかった。だからすごく不安でつらかったです。
なので、今つらい人は「まず自分がどの段階なのか」そこを理解できたら、まずは1つクリアです!そしたら次は上記の①~⑧の段階を進んでいくこととなります!もし本当に困っていたら、この①~⑧のリストを書き出して、上司に「私は〇番の状態だと思います、どうしたらいいのかわからないので指示してもらえますか」と指示を仰いでみると良いと思います。私が上司なら、なるほどココがわからなかったのか、と丁寧に教えたくなります。つらいけど進んでみようと決意できた人はぜひ試してみてくださいね。